甲状腺の検査(エコー・血液検査・穿刺吸引細胞診)は、健康保険が適用されるため、一般的に想定されるよりもリーズナブルな費用で受けることができます。船橋市のしもやま内科では、甲状腺専門医が超音波(エコー)検査、血液検査、必要に応じて穿刺吸引細胞診(FNA)を実施しています。初診時の目安として、3割負担の方で3,000〜6,000円程度が一般的です。検査内容や併施する項目によって費用は異なりますが、保険診療の範囲内で適切な甲状腺診断を提供しています。
甲状腺検査の費用内訳
甲状腺の検査は、大きく分けて「超音波(エコー)検査」「血液検査」「穿刺吸引細胞診(FNA)」の3種類があります。それぞれ保険診療の対象であり、患者様の負担は保険の種類(全国健康保険協会管掌健康保険・健康保険組合・国民健康保険など)と年齢・所得に応じた自己負担割合に基づきます。以下は3割負担の方の一般的な目安です。
甲状腺超音波(エコー)検査の費用
甲状腺エコー検査は、首の表面からプローブを当てて甲状腺の大きさ、形態、内部エコーパターン、結節(しこり)の有無、血流状態を総合的に評価する検査です。保険診療では「甲状腺超音波検査」として算定され、3割負担の場合、おおむね1,000〜2,000円程度となります。造影剤を使用せず放射線も用いないため、妊娠中の方や授乳中の方にも安心して受けていただけます。検査時間は10〜15分程度で、医師がリアルタイムで画像を確認しながら診断を行い、その場で所見を説明します。
甲状腺エコー検査の主な評価項目としては、甲状腺の左右葉の大きさ、峡部の厚み、内部エコーレベル(低エコー・高エコー・等エコー)、結節の有無・数・大きさ・境界・内部エコーパターン・血流シグナル、頸部リンパ節の状態などがあります。これらの所見を総合して、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)や慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺結節(良性結節・悪性腫瘍の鑑別)などの診断に役立てます。
甲状腺血液検査の費用
甲状腺の機能や自己免疫状態を評価する血液検査では、主に以下の項目を測定します。必要な項目は問診や超音波所見に基づいて医師が選択します。
- TSH(甲状腺刺激ホルモン):脳下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺全体の機能バランスを把握するもっとも基本的な指標です。TSHが高値であれば甲状腺機能低下傾向、低値であれば甲状腺機能亢進傾向を示唆します。
- FT3(遊離トリヨードサイロニン)・FT4(遊離サイロキシン):実際に血中で働いている甲状腺ホルモンの濃度です。TSHとあわせて評価することで、甲状腺機能の状態を正確に把握できます。
- 抗Tg抗体・抗TPO抗体:橋本病(慢性甲状腺炎)の診断に用いる自己抗体です。これらの抗体が陽性の場合、甲状腺に対する自己免疫反応が存在することを示します。
- TRAb(TSHレセプター抗体):バセドウ病の診断に用いる自己抗体で、TSH受容体を刺激して甲状腺ホルモンの過剰分泌を引き起こす抗体です。
- サイログロブリン(Tg):甲状腺組織から産生されるタンパク質で、甲状腺の状態を評価する補助的指標として用います。
基本的な甲状腺機能検査(TSH・FT3・FT4)の3項目のみであれば、3割負担で1,500〜2,500円程度です。自己抗体を含む拡大検査では2,000〜4,000円程度となります。当院では問診やエコー所見に基づき、必要最小限の項目を選択することで、不要な負担を避けるよう配慮しています。
穿刺吸引細胞診(FNA)の費用
超音波検査で甲状腺に結節(しこり)が見つかり、良性か悪性かの鑑別が必要な場合に実施する検査です。超音波ガイド下で細い針(23〜25G)を結節に刺入し、細胞を吸引採取して顕微鏡で観察します。保険診療では「穿刺吸引細胞診(FNA)」として算定され、3割負担でおおむね4,000〜7,000円程度です。細胞診の精度は高いとされており、乳頭癌をはじめとする甲状腺悪性腫瘍の鑑別に有用な検査法です。
穿刺吸引細胞診は侵襲を伴う検査であるため、実施にあたっては医師が目的・方法・リスクについて十分に説明し、文書による同意を得た上で行います。検査後に穿刺部位の軽度の内出血や違和感が生じることがありますが、多くの場合は数日で改善します。穿刺後の止血確認を行い、問題がないことを確認してから帰宅いただきます。
受診パターン別の費用イメージ
実際の受診パターンに応じた費用の目安をまとめました。以下はいずれも保険診療、3割負担の場合の参考値です。保険の種類やお住まいの市区町村により、一部負担金に差異が生じる場合があります。
| 受診パターン | おおむねの自己負担額(3割) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 初診+エコー+血液検査(基本3項目) | 3,000〜5,000円 | 初診料・超音波検査・TSH/FT3/FT4 |
| 初診+エコー+血液検査(抗体含む) | 4,000〜6,000円 | 初診料・超音波検査・TSH/FT3/FT4/抗体2項目 |
| 再診+エコー+血液検査 | 2,500〜4,000円 | 再診料・超音波検査・血液検査 |
| 穿刺吸引細胞診(FNA)単独 | 4,000〜7,000円 | 穿刺手技料・細胞診断料 |
| FNA+エコー+血液検査(初診) | 7,000〜12,000円 | 初診料・超音波・血液・穿刺の併施 |
これらの金額はあくまで目安です。実際の負担額は、保険の種類、年齢、所得、併施する検査項目、使用する医療材料などによって変わります。また、後期高齢者医療制度(原則1割負担)や、現役並み所得の方(3割負担)など、年齢や所得に応じて負担割合が異なります。甲状腺の治療が必要となった場合も、内服薬や定期検査は保険診療の範囲内で行われます。
高額療養費制度について
同じ月に複数の甲状腺検査や治療を受け、医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、「高額療養費制度」を利用できることがあります。これは健康保険の制度であり、申請を行うことで上限額を超えた分が後日払い戻されます。上限額は年齢や所得区分に応じて設定されており、たとえば所得区分「ウ」(一般的な所得層)の方では、月額の自己負担限度額が約8万円程度です。穿刺吸引細胞診や複数の検査を併施する場合でも、甲状腺検査単独で高額療養費制度の適用対象となることは稀ですが、万が一費用がかさむ場合でもこの制度があることをご承知おきください。また、「限度額適用認定証」を事前に取得し医療機関の窓口に提示することで、窓口負担を上限額までにとどめることも可能です。詳細な条件や申請方法については、当院スタッフまたはご加入の健康保険組合・全国健康保険協会にお問い合わせください。
健康診断や人間ドックでの甲状腺検査
健康診断や人間ドックのオプションとして甲状腺検査を追加することも可能です。船橋市の特定健診や職場の定期健診では甲状腺検査が標準項目に含まれていないことが多いため、希望される方は別途オプションとして追加することになります。当院では甲状腺エコーと血液検査をセットにした甲状腺ドックに対応しています。健康診断での甲状腺検査は、自覚症状がない段階での偶発的な異常の発見に有用とされています。甲状腺検診を受けるきっかけとして、職場の健康診断で甲状腺機能異常を示唆する検査値(たとえば貧血やコレステロール異常など)を指摘された方も多くいらっしゃいます。なお、健康診断オプションは保険診療と異なる料金体系となる場合があるため、事前に当院へお問い合わせいただくことをおすすめします。
当院の甲状腺診療の強み
しもやま内科は、日本内科学会認定総合内科専門医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本循環器学会認定循環器専門医の三冠専門医資格を有する医師が診療を行う、船橋市の甲状腺内科です。甲状腺疾患は全身の代謝に広く影響を及ぼすため、内科全般の深い知識と経験が診療の質に直結します。総合内科・糖尿病・循環器の三専門医資格と甲状腺専門医の知見を組み合わせることで、甲状腺機能異常に伴う全身的な合併症の有無を適切に評価しながら診療を進めることが可能です。
当院では甲状腺超音波検査を診療の都度実施し、画像所見と血液検査を組み合わせた総合的な評価を行っています。甲状腺結節が認められた場合には、穿刺吸引細胞診(FNA)による細胞診断にも対応しており、適応判断から実施・結果説明までを同一医師が一貫して担当します。複数の医療機関を経由せず、同じ診察室で検査から診断まで完結できることが当院の特徴です。
年間の甲状腺超音波検査実施件数は多数にのぼり、船橋市・鎌ケ谷市・習志野市・八千代市を中心とした地域の甲状腺診療の窓口としての役割を果たしています。検査機器についても定期的に更新し、安定した画質での診断を提供しています。
受診をご検討いただきたい症状・徴候
以下のような症状や状態に該当する方は、甲状腺検査をお受けになることをご検討ください。
- 首の前側が腫れている、またはしこりのようなものを触れる
- 健康診断や人間ドックで甲状腺の異常を指摘された
- 体重の増減が顕著(食欲に変化がないのに体重が増えた、または減った)
- 動悸や息切れ、手の震えがある(バセドウ病の可能性)
- 疲れやすく、全身がだるい(甲状腺機能低下症の可能性)
- 寒がりまたは暑がりの程度が極端に変化した
- イライラする、気分の浮き沈みが激しい
- 皮膚の乾燥、脱毛、爪がもろくなった
- 声のかすれや飲み込みにくさがある
- 便秘または下痢の傾向が続いている
これらの症状は甲状腺の機能異常(亢進症・低下症)や甲状腺腫瘍の可能性を示唆することがあります。なお、症状の程度は個人差が大きく、無症状で健康診断の血液検査やエコーをきっかけに発見されることも少なくありません。気になる症状がある場合や検査を受けるかどうか迷われている場合は、まずは当院までご相談いただくことをおすすめします。
緊急時・急な症状について
甲状腺に関連する緊急状態としては、甲状腺クリーゼ(甲状腺機能亢進症の急激な増悪)や重症の甲状腺機能低下による意識障害などがあります。高熱(38度以上)、意識障害、著しい頻脈(心拍数の急激な上昇)、嘔吐・下痢などの症状が突然現れた場合は、遠慮なく救急医療機関への連絡(119番)をご検討ください。また、呼吸困難や激しい痛みを伴う場合も、同様に119番へのご連絡をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 甲状腺検査は保険が適用されますか?
A. 甲状腺の超音波検査、血液検査、穿刺吸引細胞診はすべて健康保険の適用対象です。保険診療として実施されるため、他の医療機関で甲状腺疾患と診断されている方も、紹介状がなくとも保険診療で受診いただけます。ただし、健康診断や人間ドックのオプションとして追加する場合は、保険診療と異なる料金体系となる場合がありますので、事前に当院までお問い合わせください。
Q2. 初診でエコー検査と血液検査を両方受けられますか?
A. はい、同日に甲状腺超音波検査と血液検査を併施することが可能です。初診時に問診・触診の後、超音波検査で甲状腺の形態を評価し、同時に採血を行って甲状腺機能を評価する包括的な初診対応が可能です。超音波検査の画像所見はその場で説明し、血液検査結果は後日(通常1週間以内)に電話または再来院時に説明します。
Q3. バセドウ病の検査費用はどれくらいですか?
A. バセドウ病が疑われる場合の初期検査では、甲状腺機能検査(TSH・FT3・FT4)に加えてTRAb(TSHレセプター抗体)の測定が一般的です。3割負担の場合、初診料・エコー・血液検査(機能3項目+TRAb)で4,000〜6,000円程度が目安です。バセドウ病と診断された後の定期的なフォローアップ検査では、再診料込みで2,500〜4,000円程度となります。治療中の方は、甲状腺機能のコントロール状態を確認するため、定期的な血液検査が必要です。
Q4. 橋本病の検査費用はどれくらいですか?
A. 橋本病(慢性甲状腺炎)が疑われる場合の検査では、甲状腺機能検査(TSH・FT3・FT4)に加えて抗Tg抗体・抗TPO抗体の2項目を測定します。3割負担の場合、初診料・エコー・血液検査(機能3項目+抗体2項目)で4,000〜6,000円程度です。橋本病と診断された後の経過観察では、再診料込みで2,500〜4,000円程度となります。橋本病は甲状腺機能が正常な場合も多く、その場合は経過観察のみで治療を要しないこともあります。定期的なフォローアップにより、機能低下への移行を早期に発見することが可能です。
Q5. 穿刺吸引細胞診(FNA)は痛いですか?
A. 穿刺吸引細胞診は、細い針(通常は23〜25G、一般的な採血と同程度の太さ)を使用するため、採血と同程度の痛みであることが一般的です。局所麻酔は基本的に行いませんが、痛みの感じ方は個人差があります。検査時間は穿刺自体で数十秒程度と短く、複数の箇所を穿刺する場合でも数分以内に終了します。検査後は針穴を保護するために小さな絆創膏を貼付します。軽度の内出血や違和感が生じることがありますが、多くの場合は数日で改善します。
Q6. 甲状腺検査の結果はどのくらいでわかりますか?
A. 超音波検査の画像所見は検査当日にその場で説明可能です。血液検査の結果は通常1週間以内に判明し、電話または再来院にて結果をお伝えします。穿刺吸引細胞診の細胞診断結果は、細胞を採取してから固定・染色・鏡検・報告書作成までに1〜2週間程度を要します。結果が出ましたら当院からご連絡の上、結果説明のための再来院をお願いしています。悪性が疑われる場合は、結果説明時に専門医療機関への紹介についてもご相談させていただきます。
Q7. 甲状腺エコーはどのような準備が必要ですか?
A. 甲状腺超音波検査に特別な準備や絶食などの食事制限は必要ありません。首の前側を露出しやすい服装(ネックレスやタイトな襟の衣服を避けるなど)でお越しいただくと検査がスムーズです。検査自体は仰向けに寝ていただき、首に超音波用ゼリーを塗ってプローブを当てるだけで、痛みはなく放射線被ばくもありません。検査時間は10〜15分程度です。
Q8. 予約なしでも甲状腺検査を受けられますか?
A. 予約なしでも当日の診療時間内であれば受け付けは可能ですが、超音波検査や穿刺吸引細胞診は診療の時間帯や検査枠に限りがあるため、事前にご予約いただくことをおすすめします。初めての方はお電話(047-467-5500)でお問い合わせいただき、甲状腺検査を希望される旨をお伝えいただければ、スムーズにご案内できます。
Q9. 他院ですでに甲状腺疾患と診断されています。紹介状は必要ですか?
A. 紹介状がなくても保険診療で受診いただけます。ただし、複数の医療機関で併診される場合は、これまでの検査結果や治療経過がわかる資料(超音波画像や血液検査結果)をお持ちいただくと、重複した検査を避け、より効率的な診療が可能です。他院の主治医から紹介状をお預かりしている場合は、受付時にお渡しください。
Q10. 妊娠中や授乳中でも甲状腺検査は受けられますか?
A. はい、甲状腺超音波検査は放射線を使用しないため、妊娠中や授乳中の方でも安心して受けていただけます。血液検査も同様に安全です。妊娠中は甲状腺機能が生理的に変化しやすく、従来からある甲状腺疾患が増悪したり、妊娠を契機に新たに甲状腺疾患が発見されたりすることもあります。症状がある場合や健診で異常を指摘された場合は、躊躇せずに受診をご検討ください。
Q11. 甲状腺検査はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
A. 甲状腺疾患と診断されている方の検査頻度は、疾患の種類や状態によって異なります。甲状腺機能が安定している場合、3〜6か月ごとの血液検査と年に1〜2回の超音波検査が一般的な目安です。結節(しこり)の経過観察では、結節の大きさやエコー性状の変化を評価するため、3〜12か月ごとの超音波検査が推奨されます。甲状腺疾患の既往がない方で、定期的なスクリーニングとしての検査は、健康診断や人間ドックの機会にあわせて受けることが一般的です。当院では患者様の状態に応じて個別に検査計画を提案します。
Q12. 検査費用が高額になった場合の制度はありますか?
A. 同じ月(1日から月末まで)の医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、「高額療養費制度」の対象となります。上限額は年齢や所得区分により異なり、一般的な所得の方では約8万円が目安です。また、「限度額適用認定証」を事前に取得して医療機関の窓口で提示することで、窓口負担を上限額までに抑えることが可能です。甲状腺検査単独でこの制度の適用となることは稀ですが、他の病気の治療と重なった場合などに該当することがあります。詳しくは当院スタッフまでお問い合わせいただくか、お住まいの市区町村の国民健康保険窓口、またはご加入の健康保険組合・全国健康保険協会にお問い合わせください。
アクセス
しもやま内科
〒274-0816 千葉県船橋市芝山4-33-5
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船橋市芝山地区の内科クリニックです。甲状腺検査や診療についてご不明な点がございましたら、お電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください(※お問い合わせフォームは24時間受付、回答は診療時間内となります)。
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最終更新日:2026-08-28
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。